グラフィックデザイナーはパソコンさえあればどこでも行える仕事なため、在宅ワークができるかもしれないと考える方もいるかもしれません。たしかに、在宅ワークも可能ですが、ある程度の条件があるので、それらを知ったうえで目指すようにしましょう。仕事に就いてから理想とは違ったとなりたくないなら、動き始めるまえに知っておくことが大切です。
会社が在宅ワークを許しているかどうかが大切
会社にグラフィックデザイナーとして勤めたいと考えるのなら、在宅ワークを許可しているところを選ばなければいけません。会社が駄目だといっている場合は、交渉したとしても自宅での作業は不可能だと考えましょう。なお、在宅ワークを許可しているところが、身近にない場合もあるので気をつけなければいけません。
自宅での作業が可能だからといって、出社がゼロになるわけではないため遠方の会社に入社するのは難しいでしょう。そのため、自宅で働くことが必須だと考えているのなら、現在の状況を調べてみることをおすすめします。
地元のグラフィックデザイナーを募集する会社で、在宅ワークが可能なところはインターネットで調べられるので試してみましょう。もちろん、大学や専門学校を卒業したときに状況は変わっているかもしれませんが、参考にすることはできるはずです。
フリーランスで働くのなら在宅ワークは可能
個人事業主として国に登録すれば、フリーランスのグラフィックデザイナーとして働くことができます。働き場所はどこでもよく、自宅も選ぶことができるため、在宅ワークをすることが可能です。ただし、フリーランスは自身で仕事を取ってこなければいけないので、簡単にできるとはいえません。
会社勤めならば指示された仕事を行えばよいのですが、フリーランスの場合は待っていても仕事はやってきません。フリーランスにはメリットも多いですが、デメリットも多いので、目指すのならばどのような形態なのかきちんと知っておくようにしましょう。
環境が揃っていなければ在宅ワークは無理
会社が許可していたり、フリーランスだったりする場合は、在宅ワークをすることが可能です。しかし、自宅の環境が整っていなければ、グラフィックデザイナーとしての実力を発揮できない場合もあるので気をつけましょう。
まず、利用しているグラフィックデザインが動くスペックを満たしたパソコンが必要になります。高性能でなければ快適に動かすのが難しいので、ある程度の費用が必要となるでしょう。もちろん、長時間作業をするのですから、デスクやイスも重要な意味を持つようになります。
そして、グラフィックデザイナーの仕事をするのなら、パソコンをインターネットに接続するための回線も必須です。安定した回線を用意できなければ、会社やクライアントとのやりとりを失敗してしまう可能性があるので気をつけなければいけません。
また、くつろぐのではなく仕事をするのですから、集中して作業できる空間も必要になります。子どもがいたり年中工事の音が響いていたりする環境だと、在宅ワークは苦労する可能性が高いでしょう。
パソコンを使って作業をするグラフィックデザイナーは、会社が許可をしてくれたりフリーランスになったりするのならば在宅ワークを問題なく行えます。どうしても会社勤めが難しい状況にあるのなら、在宅ワークできる環境を目指してみましょう。
ちなみに、最初は自宅で働くことを望んでいても、無理だと感じたのなら会社で働くことを考えるのもよいです。グラフィックデザイナーとしての技術力さえあれば、あとから方向転換するのは難しくはないでしょう。