ゲームやアニメ、映画や広告写真でもグラフィックデザインの技術は多用されています。このグラフィックデザインの技量を磨くには、グラフィックデザイン学校に通うか独学の2つのパターンに大きく分けられますが、今回は2つの学び方のメリットと知識と技量の差が生まれる箇所について解説していきます。
グラフィックデザイン学校に通うメリット
グラフィックデザイン学校とは一般的な括りでいうと専門学校になります。そのため、高校を卒業した方を対象にしており、2年間通学をして卒業を目指していきます。学校ではパソコンの操作技術からデッサンの仕方、色彩の調整など、グラフィックデザイナーに必要な知識を時間を掛けて学生に伝授していくのが特徴です。
これまでご自身でデザインをおこなったことがなかったり、パソコン操作に不慣れであっても卒業までには十分なスキルを身に付けられることでしょう。現役のグラフィックデザイナーやコンピューター操作に長けている方が講師として在籍しており、独学で学ぶよりも現在主流のデザイン技術を得られやすくなります。
専門学校の場合、学期末ごとに課題提出もしなくてはいけませんが、この課題の作成をするということも実力を向上させる効果も秘めています。制作した課題は講師に評価してもらうことで、現段階のデザイン能力と得た知識を客観視できるという訳です。
独学でグラフィックデザインを学ぶメリット
グラフィックデザイン学校に入学をするのではなく、独学で学ぶメリットに挙げられるのは「学費が掛からない・マイペースに学べる」の2点になります。専門学校に通うには入学金や教材購入費用・在籍期間分の授業料が掛かり、さらに合宿といった課外授業料も別途必要です。一般的な専門学校の在籍期間である2年で約300万円は必要になるので、どなたでも簡単に入学できるとはいえません。
特に社会人の方であれば、平日の昼間はお仕事をされているので学校に通うにはハードルが高いことでしょう。独学の場合は空いている時間を有効活用して学べて、必要最小限のテキストやインターネットから知識を得れば大きくコストを抑えることが可能です。
学校に通えば多くの学生と一緒のペースで限られた時間内に知識と技術を磨く必要もありますが、独学であれば誰かと競争をすることもなく、ご自身が納得できるまでグラフィックのデザインを考えて個性的な作品作りをすることもできます。
グラフィック学校と独学で学んだ知識の差はどこにでる?
グラフィックデザインを学ぶには学校に通うか、独学で技量を磨くのかの2つがあり、それぞれにメリットがあることがおわかりいただけたでしょう。
それではこの2つの学び方で得た知識の差はどこに出るのかというと、基本デザインにもっとも顕著にあらわれます。グラフィックデザイン学校に通った場合は、人物や風景の基本デッサンの描き方から教わっていくことになります。
ゲーム会社やアニメーション会社へ就職する場合、まず基本技術と知識をしっかりと身につけておくことが必要になるので、グラフィックデザイン学校に進学するのが望ましいです。
会社に就職をするのではなく、アーティストという形でグラフィックデザイナーを目指される場合は、基本デザインよりも独特の感性と表現力が求められます。この場合は独学でグラフィックをマスターして唯一無二の表現を極めるのがいいでしょう。つまり、独学だといきなり応用から身につけることが可能だという訳です。
以上、グラフィック学校と独学で学んだ時に生まれる知識と技量の差の紹介でした。
どちらの方法でグラフィックデザインを学ぶのかは、将来進みたい方向性の違いで変わります。また現段階でどれだけのデザイン力を有しているのかも確認して、ご自身に合う学び方をしましょう。