グラフィックデザイナーとしてスキルを磨き、仕事の幅を広げたいなら「コンペ」に挑戦するのがおすすめです。実践的な経験を積めるだけではなく、入賞すれば実績づくりや新たなビジネスチャンスにもつながります。この記事では、コンペに挑戦するメリットやデザイナーとしてぜひ挑戦したいデザインコンペをご紹介します。
なぜコンペに挑戦すべき?
グラフィックデザイナーとしてキャリアを築くために、コンテストやコンペティションへの参加は非常に有効なステップです。現在、さまざまな民間企業や自治体が、ロゴ、ポスター、キャラクターデザイン、プロダクトなどを対象としたコンペを開催しており、デザイナーにとっては腕を試す絶好のチャンスとなっています。
コンペで採用されれば、報酬が得られるだけではなく、継続的な案件を受注できる可能性もあります。また、入賞歴は自身の実績として営業活動やポートフォリオのアピールにもつながり、クライアントや企業からの信頼度を高める武器となります。
「自分の実力を試したい」「デザインの幅を広げたい」「知名度を上げたい」という方にとって、コンペはまさに「登竜門」といえるでしょう。コンペに関する情報を得たいなら、COMPEDIA(コンペディア)やコンペナビなどでチェックするのがおすすめです。
これらのサイトでは、最新の公募情報や過去の受賞作品、募集要項などが掲載されており、初心者でも応募しやすいコンペから、プロ向けのハイレベルなものまで網羅されています。
さらに、入賞すれば賞金や副賞が獲得できるだけではなく、自分の可能性を客観的に見つめ直す機会にもなります。将来デザイナーを目指す学生にとっても、コンペは夢を叶える近道となるはずです。
デザイナーとして挑戦したいコンペの種類
グラフィックやプロダクト、広告、空間デザインなど、多岐にわたるジャンルのコンペが開催されています。ここでは、デザイン業界で有名なコンペを4つご紹介します。※今年度の開催状況は、主催者サイトを随時ご確認ください。
朝日広告賞
内容:新聞広告作品を制作
特徴:1952年設立の歴史あるコンペ。個人・団体問わず応募可能です。学生奨励賞もあるため、高校生や大学生も参加できます。
締切:例年3月頃
賞金:副賞100万円
毎日広告デザイン賞
内容:新聞広告制作(協賛企業の課題に基づく)
特徴:新聞社主催の広告賞の中では国内最古の歴史を誇ります。広告デザイナーなら一度はチャレンジしておきたいとされる有名コンペです。
締切:例年1月頃
賞金:経済産業大臣賞・賞金100万円
KOKUYO DESIGN AWARD
内容:文具・家具・道具全般のデザイン提案
特徴:世界中から作品が集まるため、国際色が強いのが特徴です。社会課題に対する解決提案が審査の重要なカギになっています。
締切:例年10月頃
賞金:副賞200万円(グランプリ1点)
ADC賞(ART DIRECTION JAPAN)
内容:ポスター、CM、新聞広告など全11部門で作品を募集
特徴:東京アートディレクターズクラブ主催の業界内でも権威ある賞です。ポスターや新聞など、幅広いジャンルのデザインを募集しているので、自分にあったものに挑戦できます。
締切:例年6月頃
賞金:トロフィー・賞金50万円
上記のようなコンペに挑戦することで、スキルだけではなく「社会に必要とされる視点」や「現代的なテーマへの感度」も養えます。広告、プロダクト、空間、文具など、まずは自分がもっとも興味をもてるジャンルからトライし、入賞や受賞を通して次なるチャンスへとつなげましょう。
まとめ
グラフィックデザインの世界で活躍するためには、まずは実績と経験を積むことが大切です。その近道となるのが、各種コンペやデザインコンテストへの挑戦といえます。「まだ経験が浅いから……」と不安に感じる必要はありません。結果にかかわらず、応募の過程そのものが成長につながり、ポートフォリオの充実や人脈の拡大、ひいては仕事の獲得にも結びつきます。まずは一歩踏み出すことが、憧れのクリエイターとして活躍するあなたの第一歩になるかもしれません。