グラフィックデザインの専門学校を卒業後の就職率はだいたい85%〜90%と高めの就職率で、1人あたりの求人数も10社と就職先には困らない状況となっています。また、美術系大学のグラフィックデザイン科の就職率も80%を超えています。
もともと、専門課程に進む人たちは、なりたいものや目指すものが決まっているので就職先が絞られているのが就職率の高さに反映されている形です。
また、近年は、IT関連会社が飛躍的に増えているため受け皿が増えているためでもあります。そして、学校側も企業との繋がりが強いため就職先を多く用意できるのです。
グラフィックデザイナーの活躍の場
グラフィックデザインの学校を卒業すると、晴れてグラフィックデザイナーとして働くことになります。グラフィックデザイナーの活躍の場は、主にデザイン事務所や広告代理店、制作会社、IT関連会社、フリーランスなどとなってきます。広告代理店は、雑誌や新聞などにスポンサーの広告を載せたりすることで、手数料を得る仕組みです。最近では、大手の広告代理店などは自社でアートディレクターやグラフィックデザイナーなどのクリエーターを抱えていることが多くなってきています。
広告制作会社は、広告代理店や制作依頼主からの発注により、実際に広告の制作を行う会社になります。大手の広告代理店などの子会社となっているところが多いのが特徴です。
IT関連会社は、ゲームやアプリ、web制作を行う会社でもグラフィックデザイナーを抱えているところがあります。最近では、下請けへ発注してしまうところも増えています。もちろん、製造メーカー建築関係などにも活躍の場はありますが、求人数で考えるとデザイン事務所などよりは少なくなります。
では、実際に就職したあと、どんな仕事をして行くことになるのでしょう。
どんな仕事をするかは、会社によって異なる
一言に、グラフィックデザイナーといっても就職先や配属先によって業務は異なります。
・広告代理店や広告制作会社
入社当初は先輩デザイナーのアシスタントとして雑務をこなすことがメインとなってきます。印刷会社への入稿の確認や、色校正のチェックなどがあります。慣れてくると、雑誌の広告やポスター、チラシ、商品パッケージなど、主に印刷物のデザインを行なっていくことになります。
大きな会社の場合、業務は細分化されているため色々な部署とチームを組んで仕事を進めていきます。経験を積むと、アートディレクターやプロデューサーなど案件を進めて行く上での指示を出す立場となっていきます。
・デザイン事務所
デザイン事務所は、基本的には大手で経験を積んだデザイナーが独立して立ち上げている場合が多いようです。そのため、業務内容は多岐に渡ります。
依頼主の広告を制作したり、出版社からであれば雑誌のレイアウトや書籍の装丁をしたりなどの仕事もあります。また、製造メーカーからは、パッケージやカタログのデザインの依頼を受けることがあります。大手よりは、早めから色々な仕事を経験することができます。
・フリーランス
広告代理店や制作会社、デザイン事務所で勤務したのちにフリーランスとなり個人で仕事を受けることになります。基本的には、勤務していた時にできた人脈で仕事を受けることになりますので、案件内容は自分で選ぶことができます。最近では、クラウドでの仕事のやりとりなどもあります。
グラフィックデザイナーの仕事は、景気に左右されやすい業種ではあります。しかし、技術職ですので色々な働き方ができるのも魅力です。就職する会社によって、携われる仕事内容も変わってきますので、自分がどんな仕事をしたいのかで就職先を選ぶことがおすすめです。
企業で活躍できるスキルを身に着けるには?
グラフィックデザイナーには、さまざまな選択肢があります。デザインの仕事はポスター・雑誌・Webサイトなどあらゆる場面で利用されるため、今後まだまだ需要は高まることでしょう。しかし、デザインスキルはすぐに身に着くものではありません。色合いの相性やどの場面でデザインを生かすのかなど、学ぶべきことはたくさんあります。グラフィックデザイナーとして活躍するには、資格や知識を得るための学習が必要です。
グラフィックデザイナーになるためにおすすめしたい方法は、デザインスクールに通うことです。デザインスクールでは資格取得に向けたサポートだけでなく、企業でも活躍できるようなスキルが身に着けられます。デザイナーが目指す目標のひとつであるデザイン検定1級は、実技の内容も問われます。グラフィックデザイナーとして活躍したい方は、スクールへ通うことを考えてみましょう。
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