グラフィックデザイナーというと、広告やパッケージなどをデザインする仕事をイメージする方もいるでしょう。しかし、ゲームに関心があって、グラフィックデザインの技術をもっているなら、ゲーム制作に関わる仕事も選択肢に入れてはどうでしょうか。そこでこの記事では、ゲーム系グラフィックデザイナーの仕事内容や就職先について解説します。
ゲーム系グラフィックデザイナーとは
まずは、ゲーム系グラフィックデザイナーとはどんな仕事をするのか解説しましょう。
ゲームのグラフィックを作る
ゲーム系グラフィックデザイナーとは、その名前の通り、ゲームで使用されるグラフィックを作るデザイナーです。そのゲームがもつ世界観に合わせて、登場するキャラクターや背景などを魅力的にデザインするのが主な仕事です。
また、起動してゲームが始まるまでのタイトル画面のデザインも、ユーザーに大きな印象を与えられる重要な部分です。ムービーシーンもグラフィックとして作られますが、実際の映像を取り込んで加工する場合もあります。
ゲームの世界を演出する
リアルなグラフィック効果で壮大な世界を作り出せば、ユーザーをゲームに夢中にさせられますね。ゲームのコンセプトを理解して演出などに工夫を重ねることで、よりよいゲームができあがるので、デザイナーは根気よく作り込んでいく必要があります。
ゲームのグラフィックデザインでは、IllustratorやPhotoshopなどのソフトを使用しています。また、近年では臨場感をたっぷり味わえるVRゲームが注目されています。
VRゲームのファンも増えて、新ゲームも人気を集めています。グラフィックデザイナーには立体的に表現できるグラフィックデザインのスキルも求められています。
ゲーム系グラフィックデザイナーの仕事内容
ゲーム制作の作業量は膨大です。通常はそれぞれのデザイナーが役割分担して制作し、1つに合体させることでゲームが完成させます。ここでは主な4つの仕事内容について解説しましょう。
キャラクター
ゲームの中で動き回るキャラクターのデザインを行います。武器などのアイテムのデザインも大切で、キャラクターの魅力を一層引き立てます。
モーション
キャラクターの動作であるモーションデザインも大切な仕事です。静止画のCGモデルに表情の変化やアクションを加えて、躍動的に動き回れるキャラクターが誕生するのです。
背景
プレイ中に背景全体に見えるグラフィックのことです。立体的な3Dグラフィックによって遠近感が生まれることで、ユーザーは臨場感を味わえます。
エフェクト
攻撃時の光や爆発、風が吹く様子、キャラクターの吐く息などを表現します。エフェクトのおかげで演出効果が高まり、ユーザーがゲームの状況を判断するのにも役立ちます。
ゲーム系グラフィックデザイナーのおもな就職先
主な就職先としては、コンシューマーゲームの事業会社、スマホゲームの事業会社、ゲーム開発会社などが挙げられます。プロとして働くためには、CGの専門知識、デッサン力などを身につける必要があります。
また、ゲームの世界は実際の世界ではないので、架空の世界を作り出すことになります。ですから、豊かな想像力や発想力が求められる仕事といえるでしょう。また、CGソフトは進化し続けるので、常に新しい技術や道具を学び続ける意欲が求められる職業です。
まとめ
ゲーム制作の技術は進化しているので、就職後もアンテナを張り最新情報に敏感であることが大切ですね。さらには、ほかのゲームにはないオリジナルの世界観を作り上げるための独創性も求められます。
ゲームが好きで、細かい作業に取り組める人はゲーム系グラフィックデザイナーとして活躍できる可能性がありますね。自分がデザイナーとして関わったゲームが世に出て広く愛されるゲームになれば、とても大きなやりがいや達成感を得られるでしょう。