グラフィックデザインを生業にしたいと考えている方なら、大学以外に専門学校に行き、即戦力になるという方法もあります。実際高校から専門学校に行く場合や社会人になってからスクールに通うという方もたくさんいらっしゃいます。
ここではグラフィックデザイン学校を考えた時に何に注目すればよいのかをご紹介します。これから学校選びを考えている方、どんな部分をチェックしたらよいか判断に迷う方のために解説します。
どんなカリキュラムがあるのか
大手のグラフィックデザイン学校でも、少数精鋭という形で授業を展開している学校がどれだけあるでしょうか。実は担当の講師に何かとアドバイスをもらいたいと考えるなら、あまり人数が多い学校は避けるべきでしょう。ただし人数が多いと学費が安いということもあります。
しかし学費だけを見てしまうと「質」が伴わないこともあります。そこで選ぶポイントはその学校の「評判」を客観的に判断していくことです。これはカリキュラムやそのカリキュラムを教えてくれる講師がどんな方なのか、によって変わります。それらが直接評判という形でかえってきます。
少人数で教えてくれる、自分のニーズにカリキュラムや時期があっている、自分のニーズ(学生と社会人ではニーズが違う)をよく把握しておきましょう。これらのことを踏まえてその学校のカリキュラムを吟味してみましょう。
学費についてもチェックする
カリキュラムや講師の質、自分のニーズに合った学校があればすぐ通いたくなりますね。ところが「学費」という問題があります。自分のニーズやカリキュラムに魅力があっても、実際費用対効果(つまり投資した分の価値があるかどうか)が無ければ意味がありません。
高い学費を支払ってまで行く価値があるか、逆に安かろう悪かろうという学校は選ぶべきではありません。実際グラフィックデザインの世界はかなりIT化が進んでいます。昔のように手でデザインを起こすとは限りません。
PCと専用ソフトを使ってデザインを行うことがほとんどでしょう。そうなると最新スキルを学ぶためには設備が整った学校を選ばなければなりません。そしてカリキュラム以外にもこのような設備使用料や教材(別途)がどの程度かかるか、受講料に加えてトータルでどの程度の費用がかかるかをよく確認しましょう。
中にはキャンペーンを行って若干学費が安くなる学校や、割引・奨学金などの制度が整っている学校もあります。最近では住宅支援制度といったものも存在しています。
また社会人ならではのコースがある学校もあります。社会人の場合は高校生から専門学校に通う方と比べると基本的な講義はせずに、専門的な内容を教えるところが多く、資格取得や即戦力になれるPCを使ったデザイン講義など、社会人を意識した内容になっています。そのため費用が安めになっている学校も多くみられます。
就職を考えているなら支援体制は必須
高校から専門学校に行く場合、就職支援制度が整っていることは必須条件になります。多くの専門学校で人気が高い学校は、実はこの就職支援制度が良いという評価がされているところばかりです。これは大学でも短大でも同様で、その学校からどの程度の人数が就職したかということが決め手になります。
そのため専門学校から就職を考えるならその学校の就職専門のカウンセラーがいるか、社会人なら人材登録バンク(会社)があり率先して登録してもらえるか、といったことがポイントになります。実は知られていないことですが専門学校の中にも卒業後に人材バンクと提携しているところが多くあります。宣伝していないところもあるのでチェックするか、学校に確認してみましょう。
そして最終的には就職セミナーや就職個別指導をしてもらえるかどうか、という部分もチェックしてみましょう。
セミナーは就職するなら必須です。ぜひ確認してください。