近年のデザイン業界は、技術や情報が早いスピードで変化をしています。これは、日本だけでなく世界的な変換期にあることを示しています。
これまでは、感覚的な発想だけでやってこられたデザイナーも、これからは高レベルな作品を継続して生み出していかなければならない時代へと進んでいくのです。
その高レベルな作品を生み出していくには、マーケットの情報に対して常にアンテナを立ておきキャッチした情報をデザインへと落とし込むことができる技術も必要になるのです。そのためにも、マーケティングやビジネスを学ぶことが重要となってきます。
今までのような、デザインだけを学ぶ勉強方法ではこれからの世の中で成功することは難しいのです。では、どのような形でこれからの時代を生き抜いていく力を学んだら良いのでしょう。
グラフィックデザインで海外留学
高レベルな作品を生み出すための勉強をするには、日本の学校だけでなく海外留学を視野に入れるといいでしょう。
グラフィックデザイナーの海外留学というと一番人気なのがアメリカです。グラフィックデザインの先進国であるアメリカで学ぶことで、高度な技術や理論を学ぶことができます。
ロスやサンフランシスコ、ニューヨークなどが留学場所としては人気がありますが、治安の悪さや生活費や学費の高さがネックとなります。
ついで人気なのは、カナダです。カナダのバンクーバーやトロントにはwebの学校も多く、治安も安定しているため日本人の海外留学には適している環境なのです。
ヨーロッパでは、グラフィックデザインの本場であるイギリスやファッションデザインのトップクラスであるイタリアが人気となっています。
留学ですから費用はかなりかかってきます。現地の専門学校に1年留学するだけでも学費で200万円近くかかり、その他に生活費もかかります。なかなか簡単に決断できるものではないです。
海外留学をするならこれだけはしておこう
では、グラフィックデザインの学校へ留学するとして、何が必要になってくるのでしょう。
まず絶対に外せないのが語学力です。これは、どの国に留学するにしても必要なスキルとなります。例えば、ヨーロッパに留学するときには、ヨーロッパ言語共通参照枠でB1レベルが必要となってきます。B1は、学校や日常生活で、問題なく話せるレベルということを示しています。
英語圏に留学する際には、一般的にTOEIC600から700ぐらいが必要と言われています。これはあくまでも目安で、学校ごとに語学レベルの基準が定められていますので、希望する留学先がある場合はあらかじめ調べておく必要があります。
また、留学前に必要な準備としてはポートフォリオの準備です。ほとんどのグラフィックデザインの学校はポートフォリオの提出が義務付けられています。特に四年制の大学になると、入学考査がある学校もありますので、それに向けた勉強も必要になってきます。
海外留学するなら、まずは日本の学校で学んでから
普通に大学などで海外留学をするのとは異なり、グラフィックデザインの学校への海外留学は事前準備や条件が難しくなっています。海外のグラフィックデザインの大学や専門学校のレベルはそれだけ高いということです。
そんな高レベルな環境で学ぶには、全くの初心者ではなく、ある程度の知識をつけてからの方が意味があると思われます。
まずは、日本の学校で基本的なデザインや技術を学び、それから留学するほうが現実的でしょう。
学校によっては、提携校があったり、夏休みなどを利用して短期留学を斡旋している学校もあります。短期留学などであれば、学費も安くすみますので手始めの留学としてはオススメです。