グラフィックデザインの世界は今後も成長を遂げる分野と言われています。グラフィックというだけあって、IT分野のイメージが強いグラフィックデザインですが、もちろん向き不向きもあります。グラフィックデザイナーにはどんな人が向いていているのでしょうか。
スキルと元々の要素、クリエイティビティとセンス
最初にいえることはグラフィックデザイナーは、意外と誰でもなれます。グラフィックデザインの学校では、基本的なデザインの構図やレイアウト、色彩、フォントなどを学ぶことになります。
そして、グラフィックデザインの基礎であるIllustoraterやPhotoshopのスキルを取得します。これより、グラフィックデザイナーとして仕事をすることは可能となります。
しかし、グラフィックデザイナーとして成功するにはこのスキルの他にもともと持っている要素が重要となってくるのです。グラフィックデザイナーとして成功するために必要な要素は、第一にクリエイティビティとセンスです。いかに技術や知識があるとしてもデザイナーとしての発想力・創造力=クリエイティビティや美的感覚=センスがなければこの世界で成功することはできません。
グラフィックデザインは新しいものを求められる世界です。人と同じような発想では、新しいものを生み出すことはできません。また、美的感覚は色彩などの知識の上にさらに必要となるセンスです。この2つに関しては、学校で学んで手に入れるものではなく、元々持った要素が関係してきます。
もちろん、仕事によりクリエイティビティとセンスが磨かれることもあります。しかし、成功者となるためにはかなりの努力が必要となるでしょう。
努力次第で磨ける要素もある
クリエイティビティやセンスは専門学校や美術系大学で伸ばすことはできても、無いところから付けていくのは難しいものがあります。
しかし、コミュニケーション力と根気は今からでもつけることができます。基本的に、コミュニケーション力と根気はどこの世界でも必要となってくる要素で、努力次第でどうにでもなるのがこの2つです。
グラフィックデザイナーの場合で考えてみましょう。グラフィックデザイナーはイメージとしては、パソコンに向かって黙々と作業をしているように思うかもしれません。しかし、グラフィックデザイナーが関わる仕事には全体をまとめるディレクターや、コピーライター、アシスタントなど多くの人が1つの案件を作り上げることになります。
そんな時に必要なのが、コミュニケーション力です。クライアントやチームがどの方向を向いているのか、どんなものを欲しているのかを引き出すこともグラフィックデザイナーには必要なのです。独りよがりに作品を作り上げていっても、クライアントが意としていないものであれば、意味がないのです。
アーティストな中にも協調性が求められているのです。そして、意外なところでは根気が必要となります。グラフィックデザイナーの仕事はクライアントとのやりとりで、何度も修正依頼を受けることがあります。そのたびに、クライアントの意に沿ったものを作り上げる必要があり、途中で投げ出さない、根気が必要となる職業です。
グラフィックデザイナーに向いている人は、センスなどの元々持っている要素がある人です。しかし、グラフィックデザイナーとして成功するためには、コミュニケーション力などのあとあとから磨くことのできるスキルが必要になるのです。学校に入ってからや就職してから身につけることもできるスキルもあります。
「自分には向いてないかも」と諦める前に、まずは学校でベースとなる技術を学び、スキルを向上させることを考えていくといいでしょう。