結論からいうと、未経験でグラフィックデザイナーに転職する際に年齢の限界はありません。しかし、年齢が上がるにつれて未経験の転職がしづらくなるのも事実です。本記事では、なぜ未経験の転職がしづらくなるのか、年齢が高くても採用されやすくなるためにはどうしたらよいかについて解説します。
転職に有利な年代と不利な年代
未経験でグラフィックデザイナーに転職する際に年齢の有利、不利は基本的にありません。なぜならグラフィックデザイナーを採用する人事の目線では、特別な資格の有無ではなく、今までの経験やスキルをみるからです。
しかし、未経験でグラフィックデザイナーに転職する際は、業務の経験はなくとも知識をアピールできるもの(ポートフォリオなど)を用意しておくとよいでしょう。ポートフォリオなどを用意しておくことで、有利に転職活動を進められます。
ただし、グラフィックデザイナーに限らず、未経験の転職は30歳を区切りに難しくなるケースもあるのが現状です。次の項目で、なぜ年齢が上がると未経験の転職が不利になるのかをみていきましょう。
年齢が上がると不利になる理由とは
年齢が上がるにつれて未経験の転職が不利になる理由はさまざまです。ここでは、未経験の転職が不利になる理由をふたつ、とくにグラフィックデザイナーとして未経験での転職が難しくなる理由をふたつ解説していきます。
ポテンシャル採用が難しくなるため
年齢が上がると未経験での転職が不利になる理由は、ポテンシャル採用が難しくなってくるからです。未経験の転職で企業から即戦力として期待されるのは、少しハードルが高く感じると思います。
しかし企業の目線からすると、30歳以上の人材にはどうしても即戦力を期待します。そのため、30歳以上の人材からは、できるだけ未経験の人材を採らないようにする企業もあるのが現実です。
給与面の待遇
ほかには、給与面の待遇に困るケースもあります。年齢が上がるにつれて給与が上がるのが一般的です。しかし、未経験者に多額の給与を支払うのは企業からするとリスクになります。
そうすると、未経験とはいえ最低限の給与がほしい転職者と、未経験者に多額の給与を支払うことがリスクとなる企業とのミスマッチがうまれやすくなります。転職者と企業との間でミスマッチがおこると、人材がはいってもすぐに辞める、そもそも人材が集まらなくなります。
社長や役職者より年上になる可能性がある
ここからは、グラフィックデザイナーとして未経験での転職が難しくなる理由について解説します。グラフィックデザイナーに限らず、IT・Web系は社長や経営陣が若い年齢層であるケースが多いです。未経験で入社した自分より経営陣が若いこともありえます。
働くほうが気にしなくても、採用するさいに経営陣から年齢のせいで一緒に働きづらいと思われかねません。そのため、経営者が若い企業では30歳以上の採用に対して積極的ではない場合もあります。
デザインセンスの流行についていけるかどうか
グラフィックデザイナーは流行のデザインなどをつねに追っていく必要があります。年齢が上がると、流行についていけないのではというイメージをもたれかねません。この点がグラフィックデザイナーにおいては不利になる要因のひとつです。
年齢が高くても採用されやすくなるポイント
年齢が高くても採用されるようになるためには、年齢が上がると不利になる理由で紹介したことと逆のことをしましょう。
・ポートフォリオなどを作成して知識をアピールする
・給与が安くなることを理解したうえで、入社前にすりあわせをしておく
・自分の年齢にかかわらず、謙虚な姿勢で業務にたずさわる
・昔の流行にだけでなく、現在の流行も勉強する
これらの点に気をつけることで、年齢が高くなっても採用されやすい人材になります。
まとめ
未経験でグラフィックデザイナーに転職するさいに年齢の限界はなく、それ以上に採用されやすいように行動することが重要です。とくに、未経験だからといって転職する前にまったく勉強をせずにいると、面接のさいにやる気を感じてもらえなくなり、落とされることもありえます。グラフィックデザイナーになるためには、転職する前にとにかく自分でポートフォリオの作成や、オンラインスクールなどでの学習を怠らないようにしましょう。