グラフィックデザインを学ぼうと、学校を調べ始めるといくつかの選択肢があることが分かると思います。高校を卒業してから進学する場合と、社会人として働きながら勉強をする場合でも学校選びは異なってきます。
学校選びで出てくるデザインスクールとグラフィックデザインの専門学校では何が違うのか見ていきましょう。
デザインスクールと専門学校の大きな違いはこんなところ
グラフィックデザインの学校を調べているうちに、専門学校とデザインスクールがあることに気がつくと思います。デザインスクールの方が短期間であったり、学費が安かったりと違いはありますが、大きな違いがあることをご存知ですか。グラフィックデザインの専門学校は、学校教育法に定められた専修学校となります。
そのため、昼間の授業で年間800時間以上の授業数を確保することとなっています。そして、最終学歴は「専門学校卒業」となります。もちろん、学校ですので、学割制度や奨学金を受けることもできます。入学するには、高校卒業以上でなければなりません。
それに比べてデザインスクールは、学校としての認可はない技術を習得する施設になります。ですので、特に授業時間の指定はなく、学歴としては認められません。一見すると、せっかく入学するなら学校として認められている専門学校が良いように感じます。
しかし、これは立場によっても選択が変わってきます。専門学校は、年間授業時間を確保するために全日制で3年ほどかけてデザインの歴史からデッサンなどの授業を受けることになります。カリキュラムはデザインスクールに比べると全てを学ぶことができるようにゆったりと作られていますし、同級生とクラス単位で動くこともあるので友達を作ることもできます。
これが、卒業後は人脈として生きることもあるのです。また、奨学金を受けることもできますので高校を卒業したての場合には基本的には専門学校がオススメです。社会人として働きながらや、大学に通いながらWスクールなどをする場合には夜間に授業があり、短期間で終了するデザインスクールがオススメです。
デザインスクールは、デザインをすべて学ぶわけではなく自分に必要なスキルを選択して学ぶことができるのが良い所です。そのために、学費も安くなっているのです。
グラフィックデザイナーとして取得できるスキル
グラフィックデザイナーを目指す場合は、学校で最低限学ばなければならない技術があります。それが、描画ツールソフトであるIllustraterです。ロゴやチラシなど印刷デザイン全般で必要とされるスキルになっています。
同時に必要になるのが、画像編集や写真加工を行うPhotoshopです。web編集ではこの2つが基本ソフトになっていますので必須となります。
また、web関連でいけば、ホームページの構築を行うHTML,CSSとプログラミング言語であるJavaScriptが必要になります。さらに、応用技術としてレスポンシブデザインができたり、HTML5,CSS3などを学ぶことになります。社会人の場合は、この中から必要なものだけを学ぶことで無駄な時間を省くことができます。0からすべてを学びたい場合は、専門学校で学ぶのが良いでしょう。
このように、グラフッィクデザインの専門学校とデザインスクールでは、制度自体も違いますし役割も異なるのです。高校の続きとして学校のように学ぶのであれば専門学校を選び、仕事上で必要なスキルだけを手に入れるにはデザインスクールを選ぶのが正解です。どちらが良い・悪いではなくその役割自体が違うので、自分の今の立場や状況で選択するようにしましょう。