グラフィックデザインを学ぶために、学校選びを始めた初期段階でまず最初に気になるのが学費のことです。もちろん、専門学校や美術系大学、国公立や私立など進学する学校によっても学費の幅はありますが、決して安いものではありませんから、しっかりと検討しておきたいものです。
では、実際にどの程度の費用がかかるのか、お助け制度についてもみていきましょう。
グラフィックデザイン専門学校の学費はどの程度かかるのか
専門学校は、東京都に限りますが1年目の入学金+学費の平均が122万円程度と言われています。もちろん、美容や調理など分野によっても揃える器具などがあるため費用はここにプラスで10万円ほどかかります。グラフィックデザインの専門学校は、この平均よりも高めで1年目は入学金を含めて150万円ほどとなっています。
2年目以降の学費も100万円以上となることが普通となっています。これは、最新機器を導入しているためで、先端技術を学ぶためには仕方のないことなのです。
では、美術系大学の学費ですが私立の学費から見ていきましょう。私立の1年目の入学金+学費は200万円前後となっています。2年目以降の学費は150万円程度と専門学校と比較すると割高になっているのが分かります。
それに比べ、国公立は1年目で100万円を切る大学も多く、2年目以降は50〜80万円とかなり安くなっています。一見、国公立大学がいいようにも感じますが、グラフィックデザイン学部がある国公立大学の数はかなり少なく、競争率が高すぎます。
また、入学できたとしても自宅からの通学は難しくなるパターンが多く一人暮らしをすることになります。大学生の一人暮らしには、月で12〜15万円、年間で144万〜180万円が必要になってきます。そう考えると、学費の安い国公立大学は逆に高いものになってしまうこともあるのです。
高い学費のお助け制度
グラフィックデザイナーの高額な学費ですが、お助け制度を活用することで、学費の負担を軽減することも可能です。一般的に利用さている制度は日本学生支援機構の奨学金制度を利用する方法です。制限などはありますが、給付型や貸与型などがあり条件が合えば利用することができます。
また、学校によっては独自に奨学金制度を設けている学校もあります。利率などは、学校により様々ですので、進学を検討している学校に問い合わせてみるとよいでしょう。
また、学生寮を持っている学校もあります。格安で食事が付いているところなどもあるため、一人暮らしの生活がかなり安く抑えられるようになります。他には、かなり人数は限られますが学校独自の特待生制度を設定している学校もあります。特待生は、学費の全額免除または一部免除などを受けることができるものです。こちらも学校により要件もバラバラですので、学校に問い合わせて見てください。
実は、グラフィックデザイン学校は海外にもあります。大学への留学は、語学力などの問題もありかなり難しいですが、短期での留学は会社や学校の休みを利用して3ヶ月〜1年ほど留学する人が多いようです。
学費は専門学校へ半年で10万円程度ですが、ここに留学費用がかかります。また、アメリカなどの場合はポートフォリオの提出が義務付けられている場合が多いので、どちらかというと日本の学校に通ってからの選択になるかもしれません。学校によっては、在学中に学校を通して留学できる場合もあります。
グラフィックデザインの学校は全体的に学費が高めですが、お助け制度を利用することで学費を抑えることができます。グラフィックデザインは、就職率も高いため奨学金などの返還も可能です。色々な制度を利用し、勉学に励む環境を作りましょう。