デザインの基本「四大原則」を紹介

公開日:2025/05/15

四大原則

デザインの四大原則は、グラフィックデザインに限らず、デザインに関することを学んだ人、携わった人は必ず知っている知識です。デザインの四大原則は「近接」「整列」「強弱」「反復」の四つに分かれます。本記事ではそれらの概要を解説していくので、これからグラフィックデザインの勉強を始めたい人の参考になれば幸いです。

近接

「近接」とは、関係するデザイン要素を互いに近づけてグループ化し、視覚的に関連性を示す手法です。人は、距離が近い要素同士を自然と「関係がある」と認識します。

しかし、意図せず要素を散らばらせて配置すると、情報の理解に時間がかかります。関係性が深い要素を近づけて配置すれば、直感的に関連を理解でき、情報が整理されて見えるのです。

また、近接で重要なのは「異なる要素と空白を取ること」です。関係のある要素同士を近づける一方で、関連のないものとは余白を設けることで、視覚的なグループが際立ちます。

非デザイナーは空白を埋めたくなる傾向がありますが、無闇に埋めると情報が一つの大きな塊に見えてしまい、混乱を招きかねません。画面全体を使うことが目的ではなく、情報をわかりやすく伝えるレイアウトを心がけることが大切です。

整列

「整列」とは、要素を見えない線で繋げて、画面上に統一感を持たせる手法です。ルールなく配置された要素はごちゃごちゃとして見え、情報が整理されません。

整列を活用することで、グラフィックやテキストの色、大きさ、フォント、位置などを揃え、視覚的に整理されたレイアウトを作ることが可能です。これにより、要素同士の関連性が生まれ、統一感が得られます。

また、整列においては、単に「揃える」だけではなく「なぜ揃えないのか」という意図が重要です。整然としたデザインを意図的に崩す場合にも理由を持つことで、視覚的なバランスを保つことができます。

具体的には、テキストの配置において「右寄せ」「中央揃え」「左寄せ」などを考慮し、要素同士を見えない線で繋ぐことを意識しましょう。

強弱

「強弱」とは、異なる要素同士に明確な差をつけ、情報の違いを視覚的にわかりやすくする手法です。強弱をつけることで、デザインにメリハリが生まれ、人の目を惹きつける効果があります

たとえば、見出しは大きく目立つフォントや色で強調し、本文には読みやすいベーシックなフォントや目に優しいカラーを使うなど、情報の重要度に応じた違いを持たせるとよいです。

また、強調したい要素を大きくし、他の要素とは異なる表現を取り入れることで、デザインに面白みと視覚的な優先順位を与えます。ポイントは、躊躇せずに大胆に差をつけることです。

中途半端な強弱は、情報の違いを不明確にし、デザイン全体がぼやけてしまいます。思い切って差をつけることで、視覚的な強弱が明確になり、情報の優先度も伝わりやすくなります。

反復

「反復」とは、デザインの中で特定の特徴を繰り返すことで一貫性と統一感を生み出す手法です。要素としては、色、フォント、レイアウト、ライン、装飾などがあり、これらを繰り返し使うことでデザイン全体にまとまりが出ます。

たとえば、プレゼン資料で各ページに同じカラーやレイアウトを適用することで、視覚的に一つの資料として認識されやすくなります。一方、異なるデザイン要素が頻繁に変わると、受け手が混乱する原因となりがちです。

とくにWebデザインでは「トーン&マナー」と呼ばれるデザインルールを徹底して統一性を持たせ、ユーザーが直感的に同じデザインの延長だと理解できるようにすることが重要です。デザインの一貫性を保つために、要素が浮いていないか、表現のブレがないかを確認し、適切に調整することも必要です。

まとめ

デザインの四大原則である「近接」「整列」「強弱」「反復」は、どのデザインにおいても基盤となる重要な考え方です。近接は関連性のある要素を近づけ、情報を直感的に整理する方法です。整列は見えない線で要素を揃え、画面に統一感をもたらします。強弱は重要な情報を強調し、デザインにメリハリをつける技法です。そして反復は、同じ特徴を繰り返し使い、一貫性と安定感を生み出します。これら四つの原則を活用することで、分かりやすく、美しくまとまったデザインが実現します。これからグラフィックデザインを学びたい方にとって、必須の知識となるでしょう。

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