グラフィックデザイナーと聞くと、センスがあって絵の上手な人を思い浮かべる方も多いかもしれません。しかし、実際は絵心がなくてもなれる職業といわれています。ではグラフィックデザイナーに向いている人とはどんな適正やスキルを持った人なのでしょうか。「自分は向いているのかな?」と気になっている方も参考にしてみてください。
グラフィックデザイナーに向いている人の特徴
グラフィックデザイナーを目指す方は、少なからず適正があるかどうかを考えなければなりません。グラフィックデザイナーに向いている人にはどんな特徴があるのでしょうか。
忍耐力、根気強さのある人
どんなにスキルに自信があってもクライアントが納得するデザインを作り上げることができなければ、企画すら通りません。グラフィックデザイナーの仕事は何度も修正を繰り返しながらデザインを完成させていきます。
よって、自分の意見が通らなかったり、理不尽な修正を突き付けられたりして、自分の思うように作業が進まないこともあるでしょう。そこで挫折せずに、よりよいものを作ろうと気持ちの切り替えができる気持ちの強さが必要です。
コミュニケーション能力が高い人
グラフィックデザイナーの仕事はチームで進めていく仕事です。作業はチームのスタッフたちやディレクター、ライターなどと連携で行うこともあり、作業をよりスムーズに進めるためにはコミュニケーション能力や社交性が高い人の方が向いているといえるでしょう。
また、クライアントの意図や商品やサービスの魅力、特徴をしっかり汲み取らなければならないため、コミュニケーションスキルは磨いておいて損はないでしょう。
流行に敏感な人
グラフィックデザイナーの仕事にデザインスキルは必須ですが、トレンドを生かしたデザインや流行の色を取り入れたり、世間で今どんなものが注目されているかといった情報もデザインに生かすことが必要です。日常のあらゆる場面からインスピレーションを受け、仕事に取り入れる努力ができるとよいでしょう。
グラフィックデザイナーに向いていない人の特徴
では逆に、グラフィックデザイナーに向いていないのはどんな人なのでしょうか。ここでは
こだわりが強い人
自分の能力を生かしたい、認めて欲しいと思うこと自体は間違いではありませんが、仕事においては自分の立場をしっかり見極めなければなりません。あくまでもクライアントの意向に沿ったものを作るのが仕事ですので、自分がこうしたいとこだわりを持っても通じない場面も多いことでしょう。
こだわりが捨てられない、人の意見に沿うことができないという人は作業が思うように進まず、モチベーションが下がってしまうことがあるかもしれません。
時間配分が下手な人
グラフィックデザイナーは別の作業をいくつも同時に進めなければなりません。物事の両立が難しく、一つのことのしか集中できない人には向きません。また時間配分を考えて作業を進めなければならないため、何をいつまでにこなす、というような計画をした上での作業ができない人は向いていないでしょう。
自己主張ができない人
こだわりが強すぎるのもよくありませんが、自己主張ができず流されてしまうのも問題です。クライアントよりもデザインに関してはグラフィックデザイナーの方が知識やノウハウは持っているはずです。
そこは違うのでは?と思う点があってもいえず、中途半端なものになってしまうのは残念です。相手の意見を取り入れつつ、主張すべき部分はしっかり主張できる人でなければなりません。
グラフィックデザイナーに求められる適性やスキル
グラフィックデザイナーには何よりも独特のセンスが必要です。個性や発想力がある人は誰とも重複しない、新しいデザインを次々と発信していくことができます。
また、基礎的なスキルをしっかり身につけておくことで仕事の幅が広がり、より多くの分野で自分のセンスを発揮できるでしょう。スキルといってもさまざまですが、とくにデザインスキルやソフトスキルはなくてはならないものです。
デザインスキルは色やフォント、レイアウトを適切に選ぶといった能力ですが、基礎から理論まで学んでおくことで実務においても知識を発揮しやすいといえるでしょう。また、lllustrator(イラストレーター)やPhotoshop(フォトショップ)といったデザインソフトの使用は必須となるので、未経験の場合はマスターしておきましょう。
グラフィックデザイナーはこれらの適正やスキルがないから就けないという職業ではありません。コミュニケーション能力や忍耐力などは社会人として働くうちに身に付くこともあります。グラフィックデザイナーを目指したいと思っている方は、まずはグラフィックデザイン学校で基礎からしっかり学びましょう。