グラフィックデザイナーというクリエイティブな仕事に憧れているものの、過酷な就労環境で働いている人も多いと聞いて不安を感じている方も多いでしょう。そこで本記事では、グラフィックデザイナーの勤務時間の目安や休日はどのくらいあるのか、さらにいつが繁忙期なのかなどを解説します。
グラフィックデザイナーの勤務時間の目安
グラフィックデザイナーとは、雑誌の表紙や書籍の装丁、看板、ポスター、チラシなどの媒体で、宣伝・広告に関するデザインを制作する仕事であり、広告業界の職種のひとつです。広告業界では、最終の締切を決めて仕事を進めていくため、グラフィックデザイナーはそれに合わせて仕事を進めなければなりません。
ひとつの広告を仕上げるのに締切を決定し、さまざまな人が関わりながら仕事を進めていくため、どこかで締切に間に合わないなどのトラブルが起こると、関わる人全員に負担がかかることもあり、グラフィックデザイナーだけでなく広告業界全体で、残業が多くなりがちな環境となっているのが現状です。
そのため、企業に属するグラフィックデザイナーは基本的に企業の就労規則に従って働いていますが、実際には時間通りに出勤して時間通りに退勤している社員はそれほど多くありません。
ただし、遅くまで残業した日の翌日には午後から出勤するなど、柔軟に対応できる会社も多く存在します。また、フレックス制度の導入や、夜型の働き方で夕方から出勤し、朝まで仕事をするといったパターンも見られます。基本的には10時に出社して21時ごろ退社するケースが一般的ですが、就職先の企業によって働き方が変わる点には注意しましょう。
グラフィックデザイナーの休日はどれくらい?
企業に属するグラフィックデザイナーの場合、完全週休2日制が採用されていますが、実際にはその規則通りに休めるとは限りません。というのも、締切が最優先となるため、仕事が終わっていなければ残業や休日出勤が必要になることもあります。
なお、休日に出勤した場合、基本的には代休を取って休むことになりますが、現場の状況や仕事量によっては代休を取得できず、残業や休日出勤ばかりが増えていくこともあります。とくに締切が迫ったプロジェクトや大規模な広告キャンペーンの場合、多くの時間や労力が必要となり、休日を割いての作業が必要になることもあるでしょう。
また、クライアントの急な要望や変更などが発生した場合には、対応するために残業や休日出勤が求められることもあります。このように、原則は完全週休2日制を導入している企業が多いもののプロジェクトやクライアントの要求によって大左右されやすく、予測しにくい要素があることを念頭に置いておきましょう。
グラフィックデザイン業界の繁忙期はいつ?
広告業界では、年度末や新年度、ボーナス商戦期、年末年始などが繁忙期となります。たとえば、年度末である3月頃は、企業が年度予算を使い切るために広告の需要が高まりやすくなったり、新年度がスタートする4月からゴールデンウィーク前までは、消費者の需要が高まるのに合わせて新商品や新たなキャンペーンの広告が増えたりするため、制作の依頼が多く忙しくなります。
そのほか、ボーナスが支給されて買い物需要が高まる6~7月や、冬のボーナス商戦期や年末年始のキャンペーンに向けて活気づく年末年始も繁忙期にあたります。このように、グラフィックデザイナーは年間を通じて繁忙期が何度もあり、スケジュールやタスク管理を行いながら仕事を行うことが求められるでしょう。
まとめ
グラフィックデザイナー仕事は、広告業界の職種のひとつであり、基本的には10時に出社して21時ごろ退社するのが一般的であるものの、残業が多くなりがちな環境となっているのが現状です。
また、完全週休2日制が採用されている企業が多いですが、休日出勤が必要になることもあり、締切やクライアントの要望によって働き方が左右されやすいといえるでしょう。なお、年間を通して何度も繁忙期があり、基本的には常に忙しい状況が続きやすい職種といえます。