グラフィックデザイナーは、デザイン技術やセンスのほか、プログラミング言語を学ぶとより活躍の機会が得られます。そこで本記事では、プログラミングができることで得られるメリットと、デザイナーが知っておきたいプログラミング言語を解説します。本記事が、ステップアップしたいグラフィックデザイナーの参考になれば幸いです。
プログラミングができることで得られるメリット
プログラミングができることには、さまざまな利点があります。
就職・転職に有利になる
まず、就職や転職の面で有利になる点が挙げられます。現在、IT業界では人材不足が深刻な問題となっており、IT企業の多くが人材を確保するために新卒や中途採用を積極的に行っています。
「IT人材白書2016」によると、人材不足を感じている企業は過半数に達しているのが実情です。このような状況では、多様なスキルを持つ人材が求められます。そこでプログラミングスキルを身につけることで、就職や転職の選択肢が広がります。
Webごとに適したデザインを作成できる
さらに、プログラミングの知識があることで、Webに適したデザインを自ら作成することが可能になります。最近では、Webサイトの制作においてデザイナーとプログラマーがチームを組むことが一般的です。
プログラミングを理解することで、デザインの幅が広がり、より効果的な表現が可能です。また、プログラマーとのコミュニケーションも円滑になり、チーム全体の作業効率が向上します。
案件の幅が広がる
さらに、プログラミングの知識を持つことで、取り扱える案件の幅が広がります。Webサーバーやプログラミングの基礎を学ぶことで、デザインだけでなくシステム構築にも携わることができるようになります。
たとえば、お問い合わせフォームやオンラインショッピングサイトの機能は、継続的なメンテナンスが必要です。プログラミングスキルを活用することで、こうしたメンテナンス作業にも対応でき、安定した受注を継続することが可能になります。
デザイナーが知っておきたいプログラミング言語
ここからは、デザイナーが知っておくべきプログラミング言語について紹介します。
HTML・CSS
最初に挙げるのはHTMLとCSSです。これらはWebサイト制作に欠かせない言語であり、サイト構築の基盤となります。とくにグラフィックデザイナーにとっては、HTMLとCSSの知識が必須であり、デザインを手がける際に最初に押さえておくべき言語です。
JavaScript
次に、JavaScriptがあります。これはグラフィックデザイナーがぜひ習得したいスキルであり、HTMLやCSSだけでは表現できない動きをWebサイトに追加することができます。たとえば、スライドショーやさまざまな動的表現を実現できるため、デザインの幅を大きく広げることが可能です。
PHP
最後に、PHPについて触れます。PHPは、ショッピングサイトや掲示板、お問い合わせフォームなどのシステム構築や管理に使用されるプログラミング言語です。このスキルを持つデザイナーは現場で非常に重宝され、上級レベルのグラフィックデザイナーを目指す上で習得しておくべき言語です。
まとめ
グラフィックデザイナーがプログラミングを学ぶことは、キャリアアップに大きな影響を与えます。まず、プログラミングスキルは就職や転職の際に非常に有利です。IT業界の人材不足が深刻な中、幅広いスキルを持つデザイナーは求められています。次に、プログラミングの知識を持つことで、Webに適したデザインを自ら作成でき、デザインの表現力が向上します。さらに、案件の幅も広がり、システム構築にも関与できるため、継続的な受注が可能です。とくにHTML・CSS、JavaScript、PHPは知っておくべき重要な言語です。これらを学ぶことで、デザイナーとしての専門性を高め、より多くのチャンスをつかむことができるでしょう。