グラフィックデザイン学校に通って知識やスキルの習得を狙いたい人もいるでしょう。ただ、学校に通うためには費用が必要になるので、それがネックとなってしまうこともあります。しかし、学校に通うときに奨学金を利用すれば費用を抑えてグラフィックデザインを学習できます。奨学金の使用はできるのか内容を紹介しましょう。
認可校であればJASSO奨学金が使える
グラフィックデザインの専門学校に行くときに、認可校であればJASSOの奨学金を使用できます。奨学金は第一種奨学金と第二奨学金があり、第一種奨学金は月2万〜6万4,000円ほどの金額を受けることができ、しかも無利子で返済できます。
第二種奨学金は月2万〜12万円の金額から選択でき、卒業後に0.01%〜0.27%の利子が付いて返済していきます。奨学金が第一種か第二種になるかは高校の成績や家庭の収入などによって変化し、場合によっては第一種と第二種の両方を併用することも可能です。グラフィックデザインの専門学校に通うなら、認可校を優先的に選ぶことでお金がなくても奨学金で入校できるので、利用を検討しましょう。
無認可のグラフィックデザイン学校でも使える奨学金は?
無認可であれば基本的にJASSOの奨学金は認可校であれば利用が可能ですが、無認可であれば奨学金の対象とはならないので、利用できません。ただ民間の機関としては例外として利用することも可能です。たとえば、あしなが育英会・交通遺児育英会が例として挙げられます。ただ、民間の機関の場合は条件として
・保護者が病気やケガで亡くなった
・保護者が働けないような障害を負った
・親が亡くなってしまった
などが設けられています。そのため、困窮した経済状況に陥った場合のみ利用できます。奨学金を利用したい場合でも、条件が厳しくなっているため、奨学金を利用するのは難しいです。
民間の以外に自治体によっては奨学金制度を採用しているところもあり、それを利用することも可能です。また、教育ローンが使える場合もありますが、奨学金の返済金利が高くなることもあるので、利用するときはしっかり確認することが必要です。
仕事をしながら夜間に通うという選択肢も
グラフィックデザイン学校に通うときに奨学金を利用できますが、後に返済する必要があるので、奨学金を利用せずに働いて学費を貯めることも計画できます。アルバイトをしながら費用を稼ぎ通学しながらデザイナーの学習をしている生徒もいるので不可能なことではありません。
ただ、学費を稼ぐことに集中してグラフィックデザイナーの学習が疎かになってしまうのと、通学している意味がないことにもなります。そのため、グラフィックデザイナー学校を選択するときは、夜間のコースを提供している学校を選ぶことも1つの方法です。
夜間コースであれば昼間は仕事をしてお金を稼ぐ、夜は学校でデザイナーとしてのスキルを向上させることができます。体力は必要になりますが無認可校でも夜間コースのあるところを選ぶなら、奨学金を利用しなくてもグラフィックデザインの学習を行うことができるはずです。自分の都合に合わせた方法で費用の問題を解決しましょう。
グラフィックデザイン学校の奨学金について紹介してきました。専門学校に通うときに認可校であれば、奨学金制度を利用して費用を気にせずに学習できますが、無認可であれば奨学金の利用は難しくなるので、働きながら学費を貯める選択が多くなるでしょう。その場合は、アルバイトと学業を両立しなければなりません。ただ、奨学金制度がなくてもグラフィックデザイン校に通う手段はあるので、将来のことも考えて自分の目的に合う方法を選択することが大事です。まずは志望校が奨学金の対象なのかどうかを調べてみましょう。