3DCGデザイナーは、ゲーム業界やエンタメ業界を中心に需要が高まっている職種です。3DCGデザイナーときくと具体的な業務内容がわかりづらいため、難しそうなイメージをもたれることが多く、実際の年収や年収UPに必要なスキルもイメージされにくいのが現状です。そこで本記事では、3DCGデザイナーの業務内容のほか、年収や年収UPに必要なスキルを解説します。
3DCGデザイナーとは?
3DCGデザイナーとは、専用のソフトを使い立体的なキャラクターやアニメーションを制作する職種です。実際におこなう業務はゼロからキャラクターを創作する以外にも、2Dで描かれているデザインをもとに3Dのデザインへの変更を担当します。
ほかには、できあがっているキャラクターにエフェクトや動きを与える業務などもあります。3DCGデザイナーは担当する業務の幅が広いので、分業化されているのが一般的です。ここでは少し具体的に業務内容をみていきましょう。
3Dモデリング
キャラクターやオブジェクトを、イラストやデッサンをもとに立体的に組み立てる業務です。
テクスチャー
テクスチャーとは、物体の質感や感触を表現するために用いられる言葉です。3DCGデザイナーの業務では、3Dデータに立体感や質感を与えることを指します。テクスチャリングすることで、3Dデータを現実にあるようにみ見せます。
ライティング
ライティングとは光や色彩のデータを調整する業務です。ライティングすることで、より3Dデータに現実感を与えます。
レンダリング
レンダリングは3DCGデザイナーの業務において、仕上げのことを指します。レンダリングすることで、3Dデータを現実感のある画像として抽出できます。
3DCGデザイナーの年収は?
3DCGの平均年収は480万6,000円(2022年厚生労働省調べ)です。厚生労働省の職業情報提供サイトでは、2D、3DをあわせたCGデザイナーの年収の平均が478万6,000円(2022年5月20日時点)となっているので、3DCGデザイナーの年収はCGデザイナーの平均と相違ないととらえてよいでしょう。
また、3DCGデザイナーはフリーランスで働く人も多くいます。フリーランスでの年収は案件の月額単価で算出すると、月額単価の幅が20万円から100万円までとなっています(2022年5月20日時点 フリーランスHub調べ)。年収に換算すると、240万円から1,200万円となります。
フリーランスは会社員よりも年収の幅が広く、本人のスキルレベルにより年収が大きく変動します。会社員も同じですが、フリーランスはとくにスキルが高いほど年収の差がはっきりしています。年収を上げるために必要なスキルを理解し、身につけていきましょう。
3DCGデザイナーの年収UPに必要なスキルを解説
ここでは3DCGデザイナーとして年収を上げるために、必要なスキルを紹介していきます。必要なスキルをもつことで年収を上げることが期待できるので、今から紹介する三つのスキルを身につけるようにしましょう。
デザインツールの知識やスキル
3DCGデザイナーとして年収を上げるには、デザインツールを使いこなすスキルが必須です。デザインツールを使いこなせないと、仕事にならないといっても過言ではありません。3DCGデザイナーにとって必要なデザインツールはPhotoshopやIllstrator、Maya、3DsMAX、MODOなど多岐にわたります。
ここであげたデザインツール以外にもまだ使用するものはあるので、自分の業務で必要なデザインツールのスキルから優先的に身につけましょう。
デッサンスキル
3DCGデザイナーに必要なデッサンスキルは、おもに観察力です。デッサンスキルを上げることで対象物の構造や仕組みを理解でき、3DCGデザイナーとしての作品の価値を上げられます。デッサンスキルを上げるには対象物の観察を多方面からおこない、仕組みを理解するよう意識します。
また、ほかのレベルが高い作品と自分の作品をくらべて、優れているところを参考にしてみることも重要です。
コミュニケーションスキル
3DCGデザイナーなどのクリエイティブ職には、コミュニケーションスキルがあまり必要ではないイメージをもたれがちです。しかし、クリエイティブ職でもコミュニケーションスキルはとても大切です。
3DCGデザイナーはほかのデザイナーやエンジニア、マネージャーなどとの連携が必須で、基本的に複数人のチームで作品を作り上げるため、コミュニケーションスキルはかならず向上させましょう。
まとめ
3DCGデザイナーは、将来的にとても需要がある職種です。最近ではメタバース市場が盛り上がっていることもあり、今後さらに必要とされる職種になります。3DCGデザイナーとしてスキルを身につけていくことは、年収を上げられるだけでなく、自分の業務の幅を広げることにもつながるので、積極的にスキルを身につけていきましょう。