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デザインとアートの違いとは?デザイナー目指す上で知っておくべき考え方

公開日:2023/10/15  最終更新日:2023/07/20
    

デザインとアートは非常によく似ていますが、目的が異なります。制作するうえで意識するものが違ってくるため、グラフィックデザインを志すうえで両者の違いを押さえておくことは非常に重要です。この記事では、デザインとアートの違いについて詳しく解説しているので、ぜひ最後までチェックしてみてください。

デザインとアートの違い

デザインとアートは、まったく異なるものです。デザインは問題の解決手段として位置づけられます。たとえば、Webデザインは商品をより訴求するためや、ユーザーをより滞在させるための手段として用いられます。

また、世の中にあふれる製品のデザインは、より目を引くためやブランドを高めるため、使いやすくするためのものです。見た目の美しさはあくまでおまけという位置づけです。

一方、アートは自己表現の方法としての側面が強くあらわれます。アーティストは問題自体に対しての問いかけや自分自身の意見を世界に向けて発信します。アートは感性や思想を表現することに重点が置かれ、受け取り手への貢献が意識されることはあまりありません。

以上のように、デザインとアートは共通点もありますが、それぞれが異なる目的があります。グラフィックデザインをするうえで、これらの違いを理解することが重要です。

デザイナーに向いている人の特徴

デザイナーに向いている人の特徴は、デザインを使って世の中の問題を解決したいと考えることです。デザインは問題解決の手段であり、その視点をもつ人にとって魅力的な道です。

たとえば、視覚障害者のためにデザインされた点字は、目が見えないことによるコミュニケーションの障害をとりのぞくことに役立っています。また、足の裏で感じる点字道路の登場により、目が見えなくてもある程度歩けるようになるなど、社会問題の解決にはデザインの視点が貢献しているのです。

デザイナーには、ユーザーのニーズや課題を理解し、それに対する効果的なデザインを提供する能力が求められます。コミュニケーション能力も重要であり、クライアントやチームと円滑なコミュニケーションを図ることも重要です。

アーティストに向いている人の特徴

アーティストに向いている人の特徴は、表現したいことを強くもっている人です。デザインとは問題解決の手段であり、そこにはクライアントや利益を得る人が存在します。デザインは社会のため、他人のために創造される場合が多いです。そのため、アーティストとしての表現よりも、他者への貢献や社会的な価値を重視する傾向があります。

一方で、アーティストは自分の表現を追求する手段としての意味合いが強く、自身の感性を表現することが重要です。アーティストは自己表現のために活動し、自分自身の内面や感情を作品に反映させることが特徴です。

アーティストには、自由な発想力と、独自の視点や美的センスが求められます。自己表現の欲求が強く、自分の作品に誇りをもつ人がアーティストとしての素質をもっているといえます。

まとめ

デザインとアートは、似て非なるものです。デザインは問題解決の手段として位置づけられ、社会のニーズやクライアントの要望に応えることが重要です。一方、アートは個々の感性や思想を表現する手段であり、自身の表現に重点が置かれます。

グラフィックデザインを志すうえでは、デザインとアートの違いを理解し、デザイナーとしての考え方を身につけることが求められます。デザイナーは問題の解決により社会貢献することを求められるため、ユーザーのニーズや社会的な価値を考慮する能力が必要です。

アートに寄ったデザインは自分の主張ばかりが反映されており、ユーザーファーストを実現できていません。自分が今実施しているのはデザインなのかアートなのか、しっかりと頭に入れたうえで制作に臨みましょう。


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