
グラフィックデザインの学校への進学を考えたとき「実際にどんな課題に取り組むのか」「どのような実習が行われているのか」が気になる方も多いのではないでしょうか。この記事では、グラフィックデザインを学べる専門学校や学科で実際に行われている課題の内容と実習の流れについて、段階ごとに詳しく解説します。
CONTENTS
グラフィックデザイン学校で最初に取り組む基礎課題の内容
入学直後の授業では、デザインツールの操作より先に「デザインの考え方と表現の土台」を身につけることが重視されます。見た目の派手さよりも、なぜそのデザインが成立するのかという根拠を理解することが、プロへの第一歩となるからです。
デッサンと平面構成で表現の基礎を固める
多くの学校では入学後まず、鉛筆や各種画材を使ったデッサンと平面構成の課題が課されます。デッサンでは対象物の形・光・影・質感を観察して描き起こす訓練を通じ、目と手を連動させる感覚を養います。平面構成では、形態・素材・構造の関係性を理解しながら画面上にレイアウトを組む練習が中心です。これにより、後のグラフィック制作に直結する空間把握力が培われます。
色彩理論とカラーリングの実習
色の三属性(色相・明度・彩度)や配色の原則を学ぶ「色彩理論」は、グラフィックデザインにおいて欠かせない基礎知識です。学校によってはカラーリングI・IIのように段階的に課題が設けられており、まず配色の基本ルールを習得したうえで、実際の制作物へ応用する色彩技法へとステップアップしていく構成が一般的です。課題では色見本の作成やポスターの配色変更など、手を動かしながら感覚として身につける方法がとられています。
グラフィックデザイン学校の中核をなすソフト実習と制作課題
基礎が身についた段階で、いよいよ業界標準のソフトウェアを使った実践的な制作課題へと移行します。この段階では、アイデアをデジタルで具現化するスキルを集中的に鍛えることが中心となります。
IllustratorとPhotoshopを使った制作実習
グラフィックデザインの学校では、Adobe IllustratorとPhotoshopの習得が必須となります。Illustratorではロゴやポスター・チラシなどのベクターデータ制作を、Photoshopでは写真の補正やフォトレタッチ、画像合成などを扱う実習が行われます。ソフトの基本操作を覚えるだけでなく、どのような場面でどちらのソフトを使い分けるかという判断力も問われるため、課題を重ねるうちに自然と実務感覚が身についていきます。
ポスター・パッケージ・雑誌広告の制作課題
中級以降の課題では、実際の仕事に近い制作物を手がける機会が増えます。ポスター制作では企画・コンセプト立案から最終的なビジュアルアウトプットまでを一貫して行い、パッケージデザインでは商品の世界観や購買動機につながる視覚的な訴求力を意識しながら取り組みます。雑誌広告の課題では、ターゲット設定・コピーライティング・レイアウトを総合的にまとめあげる力が求められ、デザイナーとしての企画力が試されやすいです。
企業連携と卒業制作で実践力を高めるグラフィックデザインの総仕上げ
学校での学びを締めくくる段階では、実際の社会や企業との接点を持ちながら、即戦力としての力を磨く課題が中心となります。この段階の取り組みは、就職活動におけるポートフォリオの充実にも直接つながります。
産学連携プロジェクトで本物の課題に挑む
企業からの実際の依頼をもとに制作を行う「産学連携プロジェクト」は、多くのグラフィックデザイン専門学校が力を入れている取り組みです。飲料メーカーのパッケージデザイン、ラジオ局の番組情報誌の表紙、文具メーカーの販促ツールなど、現場と同じ条件でデザインを手がける経験は、授業の課題では得られない緊張感と達成感をもたらします。制作後のプレゼンテーションも含めて評価されるため、提案力や説明力も同時に鍛えられます。
コンペ参加でデザイン力を外部基準で試す
学外のデザインコンペや公募展への参加を推奨している学校も多くあります。国内外のコンペに応募することで、学校内の評価だけでは見えない自分のデザイン力の水準を客観的に測ることができます。入賞・入選の実績はポートフォリオの強みになるだけでなく、社会に通用するデザインとはどういうものかを肌感覚で学ぶ貴重な機会です。
まとめ
グラフィックデザイン学校の課題は、デッサン・色彩・タイポグラフィなどの基礎から始まり、IllustratorやPhotoshopを使った実践的なソフト操作、ポスターやパッケージの制作実習、そして企業連携プロジェクトや卒業制作へと段階的に深まっていきます。学年が上がるにつれて課題の難易度と自由度が増し、自分の表現を追求できる幅も広がっていきます。卒業後の就職活動では制作物を集めたポートフォリオが最大の評価材料となるため、在学中の一つひとつの課題に真剣に向き合うことが、将来のキャリアを切り拓くうえで何より大切なことです。
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引用元:https://www.tokyo-designplex.com/
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